第2回 NBA30チームのスカウトが集まるインビテーショナルに参加
第1回では、日本人がNBA選手になるためのルートを紹介しました。NBA選手はバスケットボール技術はもちろんの事、身体能力もずば抜けています。日本人と比較すると身体能力に大きな差があるため、このような選手たちと競うためには屈強なメンタリティが必要です。
これらをクリアし、大学のスカウトなどから声がかかるようになるといよいよ米国の大学でのチャレンジがはじまります。
そして米国の大学で活躍した選手は毎年ポーツマスで行われる「ポーツマス・インビテーショナル・トーナメント:Portsmouth Invitational Tournament : PIT」に参加することができます。
公式サイト:https://www.portsmouthinvitational.com/
この大会に招待されると、NBA30チームのスカウトが見守る中、プレイをします。すでに大学での活躍が評判となっていてドラフト上位指名が確定している人などは出てこない場合もあります。
NBAトライアウトキャンプとサマーリーグ
PITでNBAチームから目をつけられると、NBAチームのキャンプに参加して指名されるかどうかの判断をされます。ドラフト指名を受けた選手はその後行われるサマーリーグにもチームの一員として参加しますが、サマーリーグにはドラフト指名を受けていない選手も参加し、NBAチームから獲得されるのを待つことになります。
2019年の実績としては招待された64名のプレイヤーのうち63名がNBAのトライアウトキャンプに参加し、64名中55名がサマーリーグでプレイをしています。また2019年ドラフトではPIT参加者のうち5名がNBAドラフトで指名をうけています。
ポーツマス・インビテーショナル・トーナメントで活躍した選手は、さらに次に行われるドラフトコンバインと呼ばれる選手の身体測定やジャンプ力、筋力、ドリブル・シュートなどの基本的な要素を見るためのテストに進めます。
渡邉選手は2018年、インビテーショナルに参加する予定でしたが直前の捻挫などもあり参加は叶わなかったようです。しかしNBAチームと直接話をするためにポーツマスへ出向き6チームとの面談を行ったようです。